キャラ付けされちゃ調子狂う

美容院へ行くべし。「男性で?」YES、変かい?「私ねぇー、男性は皆、床屋じゃんと思っとる」偏見よ偏見。今やタクシー運転手や牛丼屋にも、女性おる時代。むさき親父一人、サロンを訪れよーが、そう話題にもなりゃせんわ。

「若者中心さ、あんた今年で幾つ?」ほうじゃのー、儂も近々定年。恐らく、五十代半ば?「突然儂など、キャラ付けされちゃ調子狂う。まだ若いよ」やっぱ皆ピチピチ?「表現が古臭!」昔はモボとして…。

「へ?」すまん、分からぬよ。どこも見渡せどハイカラ故、困った。「死語禁止!」お立ち台等?「さっぱり、二十代も理解可能な日本語で話せ!」

やっぱ来店したい。「固執する理由、理解出来ません」えっと、ナウでヤング、皆そこへ一度は訪れ、散髪と聞いた。「理由それ?」変か?「親父、ちーたぁ状況を冷静に見直せば?」20年前に戻れれば、行動範囲広がるのに。